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介護なび 那覇と浦添

世に住む日々を問う・・

コ ラ ム

幸福論(5) 老いに備える


いま日本は介護を必要とする方が増大することから、政治や行政も社会保障制度として様々な対策が講じられ実施しているとこ依存的になるもの。不安や喪失感が増幅し、自然と愚痴や不平不満が多くなるものです。そなると、その反作用から家族や周りの人からも嫌がられたり、近寄りがたくなる方々を多く見かけます。

人は不幸な者とは、長く付き合いたくはないものです。それは例え、家族であっても、です。



これも人生の厳しい現実論です。
長寿で周りの家族や人々から喜ばれ、必要とされるという存在に自分がなるということは簡単なことではないと思います。長い長い努力や忍耐や知恵が必要です。これは一人一人の人生の問題集なのです。

老いてゆく方々に、知って欲しい真理は”対人関係を悪くすると、病気や介護が必要な時に助けてくれる人が居なくなる”ということです。まずその現実を知って頂きたいと思います。そうなのです。介護問題は実は。”対人関係の問題”でもあるのです。以外に、これに気づいていない方が実に多いのです。

世に多く見かける現実を紹介しましょう。
高齢になると人格が悪くなる訳ではないはずなのですが、経済的にも支援が要るという事になると、家族も介護や金銭的な支援から”遠ざかる"、”距離を取る”という現象を数多くみかけます。

これは処世術として、若いうちから知って欲しい傾向です。

ただ収入が少ない方でも、老後に寄り添ってくれる家族や親せきが一人や二人といることで幸福感は違ってきます。
そこは、やはり家族の力は大きいのです。老後の幸福を左右することを、若い頃から学ぶべきです。これは何度言っても足りないくらいです。

このことは、私が介護やケアマネージャーを10年以上も実務い就いてみて体験的に知ったことです。

家族や親せきが不在でも、友人でもいいですし、お寺や、教会なり、信仰の仲間や、趣味やボランティアで繋がった心の友でもいいのです。とにかく特定の方や仲間から相互扶助が約束された状況があり、お互いに何かあったら助け合う、そういう人を1人。出来れば2人は作ってゆくことです。

そうした信頼関係を築き、老後の備えとしえ努力してゆくこと安心が得られると思います。

また、そうした備えが現実に努力によって出来る方が増えれば、増えるほど、世の中は良くなっていきますし、自分自身も幸福も大きくなり、不安も解消されるのです。「貴方の為なら」といえる人を一人、二人と作ってゆくことです。そうであってこそ、病気の時の対応や看取りも含めた備えが出来るのです。

もし今、貴方のキーパーソンになってくれる家族や親戚すじの方が居なければ、これから作ればいいのです。自分の老後を役所の福祉任せにする人生はお勧めしません。国の財政は限界にきているのです。法律で保障されていると思っている方もいるようですが、現実を知らなすぎます。

やはり、人間は持てる力を発揮し、他者の貢献してこそ幸福を享受できるものです。私は幸福を観念論(ムード)だけ考えるのは幼稚すぎます。もっと自分の人生に責任を持つべきです。そういう意味で言えは、人生の基本姿勢は自助努力に着きます。
「天は自らを助ける者を助ける」、有名なヘルプセルプ、自助論です。自分で歩きだそうと思わない者に、歩く助けをすることは困難なのです。(
障がいがあり、努力に限界があり方々の場合は公的な支援は必要です。特に子供達の支援には大きな課題がありますし、障がい者福祉制度の充実や、保障はもっと現実的な支援を広げるべきです)。

また基本的な考え方として、自分の老後は、生活保護があるから不安はないとか、役所が何とかしれくれるだろうと考えるのは最後の選択です。 もし、老後や死ぬ時まで自分らしく、誇りを失わず人生を過ごしたいと心から願う方は、どうぞ自立自尊の精神こそ肝要なんだと考えて頂きたいものですし、人生に悔いを残さないことが、胸を張って天国へと逝ける心境なのだと私は思います。

さて、実際に自分を助けてくれるキーパーソンが居ない方はまず行動を開始してください。まず家族親戚、友人のために役立つことをする、また面倒みる、積極的に手伝ったり、助ける側になることです。シンプルに考えると、求めるのではなく、与える側に立つことです。”与える者は与えられる”とは人生のゴールデンルールなのです。

もう一度言います。他者からの愛を奪う人生から、愛を与える人生へ転換することです。これは釈迦やキリストや孔子も述べている世界最高の真理です。神とも称えられる聖人達が遺した真理です。間違えはありません。 自分の人柄も、人生も変化し、他者からの評価も次第に変化するはずです。

また、高齢になり実際に自分の為に協力してくれる方がいると、非常に心づよいですし、介護や医療の関係者からの支援もスムーズになりものと予想されます。

総論的に言えば、強い愛で絆がっている支援者が1、2人居れば些細な経済的な問題など吹き飛ばしてくれますし、私も多くの方々と関わり、やはり最後はお金も大事だが、実際に動いてくれる協力者だなと感じます。

しかし、それでも最低限のお金は必要です。家族にキーパーソンが不在なら、血縁関係にない方でも後見人制度がありますから、制度を活用できますし、お願いもできます。老後の貯蓄が間に合いそうにないなら、公的介護保険ではなく、民間の保険商品のことも勉強し、自身のリスクマネジメントに努めてほしいと思います。

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